福井県議会議員 西本正俊 Official Web site

活動報告

平成26年08月06日

岡山県
日生町漁協

厚生常任委員会視察二日目は兵庫県と県境を接する岡山県の備前市日生町漁業協同組合を訪問しました。

視察の目的は「日生町における環境保全と里海創生」についての調査です。

日生町では環境の変化により漁場からなくなったアマモ場の造成活動に漁協と行政が連携して取り組んだ結果、昭和60年の12haから平成23年には200haまで回復し漁獲量も増加しているといいます。また環境の学習・研究や社会貢献活動として地域住民や近隣の学生、近年では研究者、生協及びNPOなどが参画しているとのことで、いわゆる4者協定といい、日生町漁業協同組合、おかやまコープ、NPO法人里海づくり研究会議、岡山県の4者でアマモ場造成活動に係る協定書を締結して充実した活動の賜物としてアマモ場が再生しています。

アマモ場が海にとってどれだけ重要であるのかを改めて認識させられましたが、このアマモ場の再生については小浜水産高等学校と民間の方々が以前から小浜湾内で地道に活動を続けておられます。その中心人物のおひとりでいらっしゃる西野光さんが日生町のアマモ場再生関係者とコンタクトを取り、その成果を小浜市仏谷区のカキ養殖の再生に取り組むべく活動をしておられることを知りました。

福井県としても若狭町に「里山里海湖研究所」を設置し、今後、里山里海湖の保全・活用にかかる調査研究、生物多様性の確保による豊かな暮らしの伝承や地域リーダーの育成や次世代を担う子どもへの教育・伝承も行っていくこととしているので今回の視察は先進地事例として参考になったと思います。