福井県議会議員 西本正俊 Official Web site

活動報告

平成26年08月31日

福井県原子力
防災総合訓練

福井県として初めてUPZ(原発30km圏)に拡大して訓練が行われ、私も同僚の県議とともに午前9時に高浜原子力防災センター(いわゆるオフサイトセンター)に入りました。

今回の訓練では国、県、市町など120機関、約2,000人が参加して、緊急時通信連絡訓練、災害対策本部等運営訓練、原子力防災センター運営訓練、自衛隊災害派遣運用訓練、緊急時モニタリング訓練、緊急被ばく医療措置訓練(ヨウ素剤の配布、スクーリング、除染など)、住民避難・退避訓練(住民避難、要援護者の避難、学校の児童生徒の避難、保護者への引き渡しなど)避難所等運営訓練、広報訓練、交通対策等措置訓練、避難地域に対する関係機関の対応訓練、電力事業者の事故対応・復旧訓練の広範多岐に渡り訓練が行われました。

私が視察した、おおい町のきのこの森でのスクリーニング・除染訓練では、全国初のゲート式モニターを使用していましたが、車両の被ばくチェックや除染に手間取り、2台の車両で手一杯といった感じに見受けられました。実際の避難時には何千台という車両が入ってくることが予想されるために、スペースや配置の工夫が重要になってくると思います。またきのこの森に避難された住民からは状況がまったくと言っていいほどわからず情報がもっとほしいとのお話もありました。

訓練後、西川知事は「できている分野もあり、できていない分野もある。個別分野の訓練をこれから深めることで、訓練全体の中身がよくなっていく」とコメントされました。机上ではわからないところが実際に訓練を行うことで見えてくるもので、また今回のような規模の大きい訓練はなおさらだと考えています。

今後、さらに住民のご意見を伺うなどして、10日から始まる県議会で議論を深めて県民の安全安心につなげていきたいと思います。