平成26年08月05日
視察調査
再生エネルギー、とりわけ太陽光発電設備導入普及率トップの岡山県県議会を訪れ調査させていただきました。
福井県では、エネルギーの多角化のため、全市町における「1市町1エネおこし」を支援していますが、採算性の問題などから導入が見送られる事例が見受けられます。また、住宅用太陽光発電設備の導入は、昨年度は目標を下回っている状況にあります。
そこで、「晴れの国」岡山県を視察調査することになりました。
岡山県では、公共施設等への太陽光発電所の誘致、住宅用太陽光発電設備投入の支援に加え、それらの実績を踏まえた太陽熱の導入支援など新たな施策を打ち出しています。また、全県的な小水力発電の実現可能性の調査、電気自動車等の普及に関する企業と連携した独自の研究開発など、多様なエネルギーの導入を図っています。
感心(当然といえば当然なのですが)したのは、岡山県の新エネルギーの普及拡大を地球温暖化防止だけでなく産業振興や地域活性化に結びつけるための方向性や具体的な方策を広く県民に示し民間企業も取り込んだビジョン(4つの重点分野と3つの戦略)が策定されています。さらにはスマートタウン構想の推進を全県での取組みの拡大に結び付けようとしています。
これらの事業推進の資金を造りだすために「岡山県再生可能エネルギー等推進基金」を設置しており、具代的には企業局の電気事業収入(固定価格買取制度の増収分など)の一部を充当しています。これには岡山空港太陽光発電所も大きく貢献しているようです。
一年を通じて日照時間の程度が大きく違う環境にある福井県にとっても参考になる事例がたくさんありましたので、さらに調査を進めて福井県の環境にあった施策を提案し、環境県福井を目指す必要があると考えます。